金融知識が全くなかった状態から
大体40時間ほどの勉強時間で、証券外務員一種の資格試験に合格できました。
最短合格を目指す人に勉強のポイントを紹介します。
証券外務員一種の概要や難易度
勉強を開始するにあたり、難易度や試験の概要を紹介します。
試験概要
証券外務員になるために、日本証券業協会が行っている資格試験です。
証券会社に勤務して外務員活動をする人は必須の資格です。

難易度

2019年度、ー種の合格率は67.6%!
高く思えますが、受験する人は金融関係者だと考えると、金融に全く詳しくない人は
結構ちゃんと勉強しないと、しっかり落ちる試験です。
勉強のポイント
実際の僕の体験から勉強のポイントを紹介します。
用語・ルールをすべて把握するのは諦めて、とにかく問題を解こう
まず証券外務員1種の出題範囲はかなり広いです。
〔法令・諸規則〕
・金融商品取引法及び関係法令
・金融商品の勧誘・販売に関係する法律
・協会定款・諸規則
・取引所定款・諸規則
〔商品業務〕
・株式業務
・債券業務
・投資信託及び投資法人に関する業務
・付随業務
・デリバティブ取引(一種外務員資格試験のみ)
〔関連科目〕
・証券市場の基礎知識
・株式会社法概論
・経済・金融・財政の常識
・財務諸表と企業分析
・証券税制
・セールス業務
出題範囲に即した教科書的なものもありますが、
これは必要ないです!のすべてを記憶するのは無理です。
最短で合格を目指すなら、
まず「問題を解く」→間違えた問題や不安な問題の解説を読み、問題のパターンを記憶する。
を繰り返し行いましょう。
問題の意味が分からなかったりすることがあると思いますが、
その時は用語などをGoogleで検索してなんとなくの意味を記憶しておけば大丈夫です。
特に金融機関と関わりのない受験者にとって、
上に出てくる内容を用語から意味まですべて記憶しようとすることは、
大変ですし、時間がもったいなく、実際の試験合格まで遠回りしてしまいます。
とにかく多くの問題を解くことから始めましょう。
実際僕も、金融系の知識がさっぱりでしたが、
模試を解きまくることで一発合格できました。
5択問題はかなり重要
合計100問
(〇✕方式70問、五肢選択方式30問)
〇✕方式の問題は1問2点、五肢選択方式の問題は1問10点(五肢択二は各5点)。
440点満点の7割(308点)以上得点した者を合格者とします。
2択問題は、配点が2点なのに対し、
5択問題は、配点が10点です。しかも5択のうち2個正解を当てる場合、
1択を正解でも配点が5点です。
かなり5択問題の配点が高く、
仮に5択問題を全部正解すれば、300点が取れることからも、
5択問題はとても重要です。
5択問題の鍵は「計算」問題
5択問題のうち、多くを占めるのが、
計算問題です。
計算と聞いて、うげっとなる気持ちもありますが、
実際の問題は公式を覚えてしまえばかなり簡単です。
しかも計算問題も選択肢が用意されていますから、
ケアレスミスによる計算間違いによるミスは起こりづらいです。
なので、とにかく問題のパターンを記憶して、
計算式を頭にいれて置くことが最重要です。
用語やルールを記憶する文章問題に比べても、
計算問題はパターンが完全に決まっています。
さらに実際の問題では、模試と同じ形式で数字だけ違う問題がでてきます。
例えば、PBRの計算や、利子計算・委託金計算など、
問題がパターン化されているということは解き方もパターン化されています。
「問題を解いて回答を確認する」を繰り返し、
計算方法だけ記憶しておけば、得点源となるので、
必ず重点的に勉強しましょう。
おすすめの教材
僕の場合に使用した下記の3つの教材です。
正直こんなに使わなくても、
うかる! 証券外務員一種 必修問題集のみで十分です。
うかる! 証券外務員一種 必修問題集
まずおすすめはこちら、問題がとにかくたくさんあるので、
問題を解きながら、間違えた問題や不安な問題の正解をチェック。を繰り返しましょう。
後半についている3回分の模試を合計10回くらい行って、
本番直前までには、模試で400点以上は取れるようにしました。
TACスーパー予想 証券外務員一種
正直、「うかる! 証券外務員一種」と変わらないですが、
文章の癖や色々なパターンも問題になれるという意味でももう一冊問題集を解きました。
これも最後に模試がついているので、何度も解いておきましょう。
アーティス社のe-Learning
これも会社から支給されましたが、
とにかく問題をスマホから解けるので便利でした。
模試も充実していましたが、
まあその他の教材とほぼ同じです。
受験本番
受験当日は会社から指定された、受験施設へ直接出向いて受験します。
手続きをすませたら、学校の視聴覚室的なパソコンがずらっと並べられた、
部屋に案内され、指示されたパソコンの席に座り受験を開始します。
計算用のメモと、ペン、電卓は用意されているので、安心しましょう。
制限時間は、2時間40分ありますが、
まず絶対にこんなに時間が必要ないです。
早ければ30分くらいで解けて、見直しの時間を含めても1時間あれば十分ではないかと思います。
問題を解いても、
大体模試と同じ問題で、繰り返し解いた問題ばかりだったので、安心でした。
僕の場合も見直しを含めても1時間以内には退出できたと思います。
受験が終わった人から順に退場を行い、受付で手続きを行って、終了です。
会社経由からの申込みの場合、結果は会社に連絡がいきます。
個人経由でしたらその場で結果発表されるみたいです。
結果発表
大体3営業日くらいで、会社から結果の連絡がきて、
無事高得点で合格でした。
(結果がこない人は会社で止まっている可能性が高いので、社内の担当者に聞いてみましょう)
ちなみに会社経由で申し込んだ場合は結果は、
会社の担当者に連絡がいき、個人での問い合わせはできません。
個人で申し込んだ場合は、その場で結果が伝えられます。
結果発表と勉強時間
正直安心はしていましたが、とにかく今回の合格のポイントは「問題を解くこと」に付きました。
結果的に勉強時間は、1日1.2時間を20日間くらいだったので、
40時間くらいでした。これが多いか少ないかどうかわからないですが、まったく0の状態からここまでであれば割と効率的に勉強できたかなーと思います。
みなさんもとにかく「問題を解いて」最短合格を目指しましょう!